覆面設備屋ブロガーの作業日誌です

アラウーノの取り付け

    
\ この記事を共有 /
アラウーノの取り付け

TOTOトイレよりパナソニックアラウーノへの交換

新しく取付するトイレはパナソニック製のアラウーノでした。

CH160ZWS

既設便器はTOTOのトイレ(C970BH)で便座とタンクが一緒の俗に言う一旦型便器でウオシュレットの操作部のあたりから漏水があったので新しい便器に交換となりました。とは言っても当時にしたらこのトイレは結構高かったと思います。

TOTO C970BH 既設トイレ

アラウーノは、私個人としては好きなタイプのトイレです。

そんなことを思うと取付けもうれしくなってきます。

交換作業に入って行きます

先ずは、このトイレに来ている給水の元栓を探して給水を止めて、タンクに給水されないことを確認しタンク内のみずを全て流してから、既設の便器取り外しに移っていきます。

水抜き栓

このタイプはタンクとウオシュレットが一体なので、便器と取り付けしている箇所のネジを外すと取れてきて、取り外しにはそんなに時間がかかりませんが、これは、取り外し方が分かっていての話です。

私が設備屋になる前のトイレなので、取付けたこともない便器は取り外しの時は少し苦労します。
このタイプのトイレ交換には以前にも交換があったので覚えていますが、その時はいくらやっても外すことが出来なかったので、時間の無駄だと思って便器本体(タンクも一緒)を取り外しました。
さすがに重かったです。その時以来この便器?便座?を見ると腰が痛みます。

過去の話はこれくらいで、外し方の説明に入ります。
タンクと便器の接続されているところを下から覗きこむと左右片側に2か所で取付けされていることが分かります。
写真では緑色の部分ですが、そこを下に引っ張ると刺さっているボルトがフリーになり、タンクを持ち打上げると外すことが出来ます。

緑色のつまみを下に引っ張る

続いて残っている便器の取り外しですが、便器内に水が溜まっているので、これを手動ポンプ(しゅぽしゅぽ)で汲み取ります。

トラップの水を取ります

補足:この水たまりがないと便器から悪臭がします。この水たまりのことをトラップとも言います。

溜まっている水は完全には吸えないので、ある程度吸えたら大丈夫です。
水を吸い取ると下水や浄化槽に匂い(臭い)がしてきます。この臭いとは新しくつける便器に通水するまでつきあうことになります。

便器を外すと、プラスチックのフランジというものが出てきます。ビスで何か所か取り付けてあるので、そのビスを外してからフランジを取り外しますが、もともとは取り付ける際には接着剤で取付けしているので外れずらいですが、経年劣化によって年数が経つと少し力を入れる(バールでこある)とほぼ外れます。外れないときは、塩ビ用のこぎりで床面と同じ高さでフランジを切断して取り外します。

便器を外した後
フランジの取り外し

作業順序はどちらでも構いませんが、一緒に給水取り出し口止水栓も外しておきます。

新設トイレの取り付けに掛かっていきます

既存の排水パイプの口径がVU75ですのでフランジにVU75用のアダプターを接着します。

排水アダプター

接着のときは固まるまで手で抑えていてください。すぐに手を離すと抜けてくることがあります。

接着後

アダプターの取り付けが終わったら、排水管の内面とフランジアダプターの外面に接着剤を塗布して排水管に差し込みます。差し込む際はフランジが後ろ壁面から平行になるように取り付けます。
とりつけましたら、フランジの上から入れる台紙がありますのでその台紙を使って下穴位置の墨だしをします。

型紙の設置

次に給水管にシールテープを巻き給水管をねじ込みます。ねじ込みが完了したら、給水管の止水部を閉めて給水元栓を開放し、漏れがないか確認します。

シールテープを巻き付け
スパナでねじ込み
止水栓を開放
水抜き栓を開ける

便器設置前の確認です。

フランジの取り付け、便器前方部の取り付け金具、給水管の取り付け、便器取付位置の下穴の穴あけが終わったら、いよいよ便器を取り付けます。

下穴位置の墨だし

アラウーノは便器とタンクウオシュレットが全て一体なので取付が楽です。

別メーカであれば、便器→タンク→ウオシュレットという流れですが、アラウーノはそこが違うので施工側にも楽をさせてもらいます。

アラウーノの取り付けで一番いいのは便器の軽さですね。
便器は陶器でないと重みがないと言う人もいますが、アラウーノは職人の腰のことも考えていますね。設備屋の大半は腰痛持ちが多いのが現状です。
実際に私も23歳ごろから腰痛とは付き合っております。秋から冬にかけては毎年痛みをキツイ時期です。

便器を置いたら、フランジと便器をボルトにて固定します。固定する前には便器の先端が曲がっていないかの確認をしてボルトを締めます。

便器とフランジをボルトで固定

ボルトを締め終わったら、今度は床に便器を固定するビスを打ち付けます。

便器と床をビスで固定

この位置はフランジを取り付けて下穴をあけた位置になるはずです。
その下穴にインパクトドライバーでねじ込みします。
途中までインパクトドライバーで締めたら最後は手動プラスドライバーで締め付けます。

インパクトドライバーで締めこむ

次に前面の下にビスを打ち込む場所がありますので、こちらもインパクトドライバーでねじ込みしていき途中まで行ったら手動ドライバーで締めつけます。

プラスドライバーで締付
化粧キャップの取り付け


この締め付けが終わって便座のところに手を置き左右に揺らしてがたつきがなければ便器取付は終わりです。

便器と止水栓をホースで接続します。

アラウーノに梱包されているホースはジャバラホースが入っています。
このホースは折れにくいので扱いはかなりグッとですが、接続箇所が近すぎると難儀します。
器具側はアタッチメントでの取付けになるのでしっかり奥まで差込み専用のリングが入ればまずは漏水はないです。

差し込む
リングを入れる
リングをロックする

次にホースの片側を止水栓のオスネジにホースの袋ナットをねじ込みます。

手でねじ込み


ねじ込む前にパッキンがしっかり入っているか確認して、手で時計回りにねじ込んでいきます。
手で回せなくなる所までねじ込んでから、スパナを使って締め込みます。

スパナで締め込み


ここのネジ部はパッキンにて止水になるのでスパナでの締めすぎには注意です。
よくパッキンのところの締め付けもこれでもかというほどに、締めている人がいるので、そんなことはくれぐれもしないように、スパナで締め付け後は止水栓のマイナス部をゆっくり半時計周りに開きますが、その時は、水が張られる音を確認しながら、開けます。
水を張って漏水箇所が無いかの確認をします。

止水栓を開ける

電源コードと一緒にアース線がついているので、その線をコンセントのアース部に取り付けます。ここで電源は、まだ差し込まないです。

次に壁掛けリモコンを取り付けます。
リモコンは既設リモコンの位置と同じところに取り付けるのが無難です。
リモコンがついてある位置はクロスの色が他と違っているので、そこを隠す意味もあるので、元の位置がお勧めです。リモコンをつける時は電池は抜いた状態で取付けしないと、先に電源を差し込んでいると誤ってボタンを押して作動してしまいますので注意です。
なお、リモコンを取り付ける時は便座に座りながら取り付ける人もいるので、やっぱり誤動作を無くすためでも、電池はリモコン取り付け後に入れましょう。

リモコン

電源コード差し込んで試運転します

電源をいれるとウオシュレットに電源が入り使える状態になります。

リモコンの大のスイッチを押して水が流れたら正常に動作していると思います。

水が正常にながれたら、次は便座正面に蓋があってそこを開けると洗剤を入れる容器があるので、その容器を上に持ち上げて外します。

フタを開ける

白のプラスチックの所に開ける、閉めると書かれているので開けるに回してキャップを外して、梱包されている専用洗剤を容器の中に入れます。

容器を持ち上げる
外した容器
容器に洗剤を入れる

洗剤を入れ終わったらサイドキャップをして同じ位置にはめ込みます。

入れ終わったら洗剤開始のボタンを押して動作が終わるのを待ちます。

動作が終わったら、水を流して泡が出てきたらオッケーです。これで試運転は完了です。

泡が出てきました

ウオシュレットの動作は便座に肘をおいてリモコンスイッチでおしりのボタンを押して水が出てくれば正常です。詳しい取り扱いは割愛します。(そこの操作方法は得意ではない)

給水管や便器と床の境目などから漏水がないことを確認し掃除をして完了です。

アラウーノ

最後にトイレを遠くから見てまっすぐになっているか忘れ物はないかチェックしてアラウーノとはさようならしましょう。

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Copyright©設備日記,2024All Rights Reserved.